WATANABE TOMOMI 2021
アップヒル気味な斜面に対して脚を抱え込んだ8コマのポジショから、9コマの腰高ポジションを作ってゲートへ向かっています。9コマの身体全体の内傾角=体軸の傾きは、左脚を踏み付ける動作に支えられ、内脚股関節の屈曲で内傾角の大きさを作り、膝と足首の曲げは前後のポジションを調節します。しっかりと踏みつけるターン前半の腰高ポジションは前季のスキルアップを見て取れます。
ゲートトレーニング、フリースキー共に後ろ乗り傾向はまだありますが、ターン前半の重心移動と腰高ボジション、そしてスキーに力を与えてターンを作り出す運動をしています。
11コマから外スキーを蹴ってターンの仕上げ、切り換え運動に向かっています。12コマで蹴った身体=重心は山スキー(山側に位置するスキー)に移り、ターンから抜け出し13コマのニュートラルポシションになりました。
12コマから13コマへと山スキーへ立ち上がりながら重心を移動しています。
「重心を移動する3つの方向」は、(1)山スキー方向へ、(2)両スキーの間へ、(3)谷スキー方向への3つがあり、フリースキーで繰り返しトレーニングしたい動き。ベースとなる重心移動の方向は(2)両スキーの間です。上体の重さを腰で支えているとイメージして、膝を伸ばしながら腰を両足の真ん中へ立ち上がりながら移動させます。
同様に(1)と(2)の方向もトレーニングしましょう。(1)は滑走スピードが低速域でターン弧が大きくなります。(2)は滑走スピードが低・中速域、ベースになる重心移動の方向です。(3)は中・高速域のスピードまたは低速でもタイトなターンや自分にとって早い動きが要求される場面での重心移動方向です。
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斜度変化がある緩斜面の左ターン。6、7、8コマはスキー板がシェーレンになっています。ターン前半のシェーレンは、思い通りのターン弧に繋げられず、内スキーだけが自身の行きたいターン方向に向きます。外スキーは角付けが強くなり、おおむね踵荷重になります。
6コマと7コマは後ろ寄りのポジションで身体が動いていません。
6コマと7コマでは8コマと9コマの動きが必要です。言い換えたなら、5コマから6コマのポジションにつなげるには8コマのポジションが必要になります。そこで「6コマの下肢へ8コマの上体を切り取って付けます。6コマの内スキー(左足のスキー)の方向は自身が行きたいターン方向ですから、ターンしない外足のスキー&ブーツを切り取り、内足のスキー&ブーツをコピぺして、6コマの理想的ポジション「6-A」を作りました。7コマも同様に「7-B」が理想的ポジションです。
このページは「シェーレンと滑らすポジション」がテーマです。5コマから6-A、7-Aに置き換えると、谷へ放物線を描きながら進むスキーの真ん中に乗り、滑らしているのが感じとれると思います。
・シェーレン : スキー板のトップ部が開いたハサミ状の形
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DOGO KYUKO 2021「股関節と脚動作の連動が素晴らしい。」
ノーマルな重心の戻し運動とアクティブな重心の戻し運動もご覧下さい。: https://tiski.exblog.jp/22478159/
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