TAKEDA RYUKO 2022
「Z-Positionは準備動作=ターンに導く運動のスタートポジションです」
Z-ポジション=足場づくり動作の1コマは、右ターンから抜け出したことと次のフォールラインまでの準備動作=運動のスタートポジションです。武田さんは足首、膝、股関節の連動でスキー板に重心を乗せた丁寧な動きから2コマで立ち上がり、4コマの
体軸の移動、そして身体全部でスキーを引っ張るようにターン後半へ繋ぎました。気になるのはスキーのトップが開くシェーレンと山回りで膨らんでしまうライン=スキーの軌跡、そして「Zポジションの運動イメージづくり」です。
Z-ポジションを日常の歩行に例えたなら、着地した足に重心が戻って足場が出来、次の脚(きゃく)が振り出されようとしているところになります。さて運動イメージづくりは、1コマから3コマへの角付けや1コマから4コマへの体軸移動ではありません。1コマから6コマへの谷回りをするためのZ-ポジションです。6コマは斜面の最大傾斜=スキーにいちばん傾きが出る部分になります。その6コマのところへ運動して行くためのZ-ポジションを作ることが大切です。
この運動イメージを持つと体軸の移動、スキー板のシェーレン(両スキーをターンに導く)、角付けの量とエッジングの強さなどが見えてきます。さあ、トレーニング開始です。
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